投稿日:2006-10-27 Fri
殿内すべてが歴史資料館である。私達は復元された殿内をゆっくりゆっくりと進んでいく。
立ち止まり、360度見渡せば時空を越えて琉球時代へ飛んでしまいそうになる。


アジアの中心に浮かぶ沖縄諸島。
琉球王国時代、その好立地のため諸外国に脅かされてきたようだ。
しかし、その好立地を利用して中国を中心に日本や台湾などと貿易を盛んにし、力をつけ繁栄していった琉球王国。
殿内にはその栄華の時代に集められた芸術品の数々が並べられている。
そして、建物自体が芸術品となっている。
貿易を通して得られるのは金銀財宝だけでなく、文化や技術の発達をももたらす。
ここ首里城にはそんな貿易で得た、木工・石造・彫刻・焼物・漆芸など技術が随所に活かされている。
琉球独自の技術に、中国や日本の技術が加わり、他に隋を見ない高いレベルの技術者たちが育まれていったことが感じられる。
それは和のような中のような・・・しかし、日本のものとも中国のものとも違う。
琉球独自の文化が完成しているのだ。

殿内の説明書やオットの解説を聞きながら、王国時代に想いを馳せる。
なるほど。と思うことが沢山あり勉強になる。
正殿を抜け、北殿を通り出口まで進むと手前に上映コーナーがある。
首里城復元への道のりをまとめたビデオが流されていた。
ちょうど歩きつかれたし、休憩がてら見て行こうか。
そう思い座り込む。
しばらく見ていると、途中から見始めたので最初に戻るまで見ておきたくなった。
もう終わるだろう。もう終わるだろう。と、見ているうちに入れ代わり立ち代り周りの人々が変わっていった。
ようやくビデオを見終わった頃には1時間が経過していた。
気がつくとあれだけ居た人の気配が全く感じられない。
おやおや。閉殿の時間が迫っているようだ。
結局そこで学んだことは、正殿の朱色は最後まで確証がなく、存在していた頃を知る一人の大工さんの「アカかった気がする」の一言で今の色が決定されたということ。
思わず突っ込みたくなるような嘘のような本当の話に笑う。
もちろん色々な研究が裏にはあるのだろうけれども。
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